栖原角兵衛屋敷

寛政9年(1797年)に建てられた栖原角兵衛の屋敷が現存している。

栖原角兵衛・・・10代続いた豪商。場所請負人。
本性は北村。代々の当主が栖原角兵衛の名を襲名。1~3代目までは木材を中心に商売をしていたが、5代目が明和2年(1765年)松前藩に支店を開設し漁業、回船、交易を中心に商売をする。
6代目以降、蝦夷地の場所請負人となり商売を広げていく。9代目が安政2年(1855年)松前藩の沖ノ口収納取扱方に就任。
10代目が安政6年(1859年)函館奉行より両替商に指定され、文久2年(1862年)北蝦夷地と樺太奥地の支配を命じられる。
本店を函館に移し明治維新後は漁業、回船、鉱山経営などで北海道開発に尽くすが負債が増大し明治28年(1895年)に三井物産の支配下となる。

住所 和歌山県有田郡湯浅町栖原909−2
地図
主屋 土蔵
土塀 土塀
栖原角兵衛屋敷 案内