旧南丘家住宅

旧南丘家住宅の所在する位置には「粉河寺境内絵図」から元禄8年には餌差(鷹狩の餌調達役の役人)長屋がありました。
周辺には御鷹部屋や御鷹匠屋敷も所在していたこともわかります。
「南紀徳川史 巻之七十四」の「御手帳御家中姓名録」(安政6年~文久2年)には「粉川住砂の丸塒附同心」と「粉川住餌差」の氏名が記されています。
これらの役人は紀州藩の鷹狩りに関する職制として和歌山城下以外では粉河のみに配置されました。
これらのことから、本住宅は粉河が藩主の鷹狩りの拠点であったことを示す現存する貴重な建造物であるといえます。
【現地案内版より】

住所 和歌山県紀の川市粉河3307
地図
旧南丘家住宅 旧南丘家住宅
旧南丘家住宅 案内