藤崎弁天

藤崎弁天は海抜56m紀の川に臨んで老松そびえ奇観峡立し風光明媚、又紀の川の中に富士山に似た奇石が屹立して一層の風致を添えている。
丘陵の頂上にある小祠は守護神弁財天を祀っている。以前この社頭に古岳庵と称した一小庵があり、幕末の頃、琴の名手、僧古岳庵幽真の寓居した所であった。
上人はこの地の風光を非常に愛し、常に七弦琴を弾いて詩歌に合したという。
又、勤王の儒者 森田節斎とも交友。しばしばこの勝地を訪れ上人と語る。節斎の「古岳庵の記」は藤崎の勝地を記したものである。
この地はもと王子村池田垣内の所有であったが、明治18年陸奥宗光に譲り同家の別荘地となっていたが大正年間、伯爵陸奥広吉より王子村へ寄付され現在は紀の川市の管理となっている。
【現地案内版より】

住所 和歌山県紀の川市藤崎173
地図
陸奥宗光頌徳碑 陸奥宗光頌徳碑
古岳庵幽真の墓 古岳庵幽真の墓
藤崎弁天 藤崎弁天
藤崎弁天 藤崎弁天 案内