山川薬園跡

このリュウガンの樹を中心とした一帯には、薩摩藩で最も古い薬園(薬草園)がありました(万治2年-1659年に開園)。
当時は、山川の島津薬園とよばれ、レイシ・ハズ・キクコ・カンラン・リュウガンなどの薬草が数多く植えてあったといわれています。(薬園の面積は5反6畝だった)
現在は、熱帯に生育するムクロジ科のリュウガン(樹齢三百年以上と推定)が残されているだけですが、この樹は今も直径2センチメートル程の茶褐色の実をみのらせています。
明治の終わりごろまでは、東京にあった島津邸へも献上されていたと伝えられています。薬園跡の「史跡」とリュウガンの「天然記念物」としての意義をあわせもつ大事な文化財です。
【現地案内板より】

住所 鹿児島県指宿市山川新生町35−14
    地図
山川薬園跡 リュウガンの樹
山川薬園跡 案内