下原旅館(金森陣屋)跡

天正年間(16世紀末)飛騨を平定した金森長近が中山七里の道路を改修した後、陣屋として建てたものです。
長近は国内の各地に陣屋を築きましたが、下原旅館は飛騨の玄関口として重要な役割を果たしていました。
また濠を巡らし米蔵や武器蔵を備えた旅館の館主には山下市正氏政(道安)があたり、金森氏が京都、大阪、伏見などへの参勤の行き来の宿泊に使われていました。
当時の井戸が名残りとして残っています。
【現地案内板より】

加藤素毛の歌碑が建てられている。
加藤素毛・・・俳人。飛騨国益田郡下原村の大庄屋 加藤三郎右衛門の次男。俳諧、和歌、絵画などに優れ嘉永5年(1852年)に関西九州を旅して周った。
        万延元年(1860年)日米修好通商条約批准書交換のため遺米使節の一員となり米船ホーハタン号に乗船してアメリカを始め世界を一周して帰国。
        帰国後は各地で洋行談を話して海外の先進性を紹介する。
        文政8年(1825年)10月17日誕生。明治12年5月12日死去。

住所 岐阜県下呂市金山町下原町113(下呂市立下原小学校)
     地図
下原旅館(金森陣屋)跡
加藤素毛歌碑 加藤素毛 案内