十二所番所跡

十二所は旧南部藩と国境を接していたので南部藩をはじめ、他領の者が入り込む機会が多く、それを取り締まる必要があった。
そこで延宝7年(1679年)町の入口付近に境口御門及び番所を設置し、役人として十二所の給人武士五人と足軽二人を任命してその職務に当たらせた。
その仕事の内容は、明け六つと暮れ六つ(標準は午前六時及び午後六時であったが、季節により弾力的に取り扱った)の門の開閉及び日中の通行人の取り締まりであった。
南部藩方面から十二所町に来る場合は、まず別所川に架かる三階橋を渡りすぐ右折して川岸に沿って50メートルほど北進し、それから西に向かって中島町(現在は花輪線の土手で道が途切れている)を通り、渡船場近くで中島町の西端に至り、そこから南に向かい境口御門を通って角坂を上らなければ十二所町に入れなかった。
(現地案内板より)

住所 秋田県大館市十二所十二所町341 周辺
地図
十二所番所跡 十二所番所跡
十二所番所跡 案内