西郷南洲翁仮宿跡
大都在住の上田正輝氏の曽祖父は親豊といった。親豊氏の所に西郷南洲翁がよく狩りに来て宿泊されたと言われている。
正輝氏の曽祖母の弟で鹿児島市在住の市之助という人がいた。市之助は戊辰の役の際、西郷に従って出征した経歴もある。
西郷は征韓論に敗れ下野し県下のあちこちで狩りをしたが、その際市之助は伴人を良くつとめたという。
明治7年(1874年)西郷が新城に狩りに来た際、市之助は姉の家(上田家)に訪れた。この後、西郷は度々上田家を訪れるようになったと言う。
この事を知った安田為僐氏(当時の戸長)や中村清徳氏(安田氏の前の戸長)は上田氏と一緒に西郷を歓待したと言う。
また狩りの御供役として新城の狩りの名人榎屋与助氏の3名が西郷に同行したと言う。
上田家には西郷が狩りやイカ引きを楽しんだとか、狩りの時の昼飯として出した梅干し入りのおにぎりを喜んだとかいう話が伝わっている。
【現地案内板より】
住所 鹿児島県垂水市新城402
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