きざき旅館

木戸孝允(桂小五郎)の妻であった木戸松子(幾松)の生家跡。現在も木崎家が幾松末裔の宿として旅館を営んでいる。

木戸孝允の夫人木戸松子は1843年(天保14年)、小浜藩士 木崎市兵衛と三方郡神子浦の医師細川益庵の娘すみとの間に生まれ、
幼少時、計と名付けられました。父が京都に出たため、後に家族も上洛し、父の死によって9歳の時から舞妓となって14歳で幾松の芸名を名乗ったといいます。
1861年(文久元年)、尊王攘夷運動に参加していた桂小五郎に出会い、それ以降、新選組の襲撃から小五郎の身を守り、
自らも下関に下って出石潜伏中の小五郎に情報を伝えるなど、献身的に尽しました。明治維新後、桂小五郎は木戸孝允と改名し、
維新政府の実力者として版籍奉還を実現させ、政府の要職につきました。幾松は山口藩士岡部富太郎の養女となり、松子と改名して、
木戸夫人となり東京で生活をしました。1877年(明治10年)に孝允が死去すると、京都木屋町別邸に帰り、髪を下して翠香院と号し、
1886年(明治19年)に亡くなりました。
【現地案内板より】

住所 福井県小浜市小浜塩竈60
地図
きざき旅館 幾松 案内
きざき旅館 駐車場