観濤所

江戸時代の天保4年(1833年)頃、第9代水戸藩主 徳川斉昭(烈公)がこの地を訪れ、聞きしに勝る雄大な景観に感動し水戸藩内随一の波浪の見所として「観濤所」と命名し、
水戸八景の番外景勝地として碑を建てさせたといわれています。
碑は江戸時代から磯崎石として広く知られた海岸の自然石を用い、碑面には斉昭公自筆の隷書が刻まれています。
昭和10年(1935年)に、この碑を風化から保護するために、当時の平磯町で大谷石の被覆堂を造りました。
当地を訪れた多くの文学者たちも、この観濤所を高く評価し、明治時代の文豪 大町圭月の紀行文「水戸の山水」や、菊地幽芳の小説「乳姉妹」などの作品にも描写されています。
【現地案内版より】

住所 茨城県ひたちなか市磯崎町3602
地図
観濤所(2013年1月) 観濤所 案内(2013年1月)
観濤所からの景色 観濤所からの景色