十二所材木場

米代川流域は昔から秋田杉の美林地で藩財政の宝庫であり、十二所はその重要地点であったので、第9代秋田藩主佐竹義和は文化11年(1813年)の林政の大改革により文政7年(1824年)能代木山方の下に、
米代川流域の山林の管理及び保護育成のために藩直轄の十二所材木場を設置した。
ここには本藩から任命された林取立役1~4名が在勤し、その下役には十二所の武士からの選任をも含む若干名ずつの御手代、御升取、入木吟味役、御材木守等がおった。
仕事の内容は現在の営林署とほぼ同様で、山林の管轄から山林の台帳及び絵図の作成をはじめ、造林、伐採、造材、運材等を藩の仕事として一手に取り仕切った。
その外に村民から採用された御山守が葛原(米代川流域担当、五人扶持)と猿間(長木沢の一部と下内川流域の一部を担当、七人扶持)に一人ずつおってその監督下にあった。
【現地案内板より】

住所 秋田県大館市十二所十二所町341 周辺
地図
十二所材木場 十二所材木場
十二所材木場 案内