西郷殿屋敷

南洲翁は明治6年秋、官職を辞めて故郷に帰りたびたび南薩や大隅の山野に狩りをされ坊野の仁太郎宅にもよく立ち寄られた。
仁太郎の妻よしは、かつて西郷家に仕えた縁でかわいがられていた。同家や山の北側で日当たりの悪い茅屋根であったので翁は日当たりのよい土地を買い求めて宅地を開き建築費を添えて贈られた。
新宅は当時この地方にあって上位の造作で翁は時々この家に狩り宿されたので、土地の人々は今でも「西郷殿屋敷」と呼んでいる。
その後、家は故あって柱野に移された。屋敷内には翁手造りと伝えられる手洗い鉢と黒川愛吉氏建立の「西郷隆盛開地の碑」がある。
【現地案内板より】

住所 鹿児島県日置市吹上町永吉10187
    地図
西郷隆盛開地の碑 手洗い鉢
西郷殿屋敷 西郷殿屋敷
西郷殿屋敷 西郷殿屋敷 案内