京藤甚五郎家

水戸天狗党が宿泊した造り酒屋跡。
天狗党の浪士達が久しぶりの酒や米に上機嫌で振り下ろした刀傷が残っており、造り酒屋の酒で風呂を沸かして入浴したとの伝聞が残っている。
建物は天保年間に建築され脇本陣格の建物となっており、屋根卯達と虫籠格子窓が特徴的な外観となっている。
岩倉具視、由利公正、橘曙覧の書が展示されている。

今庄宿は北陸道の大宿場であり、山中峠、木ノ芽峠、栃ノ木峠、湯尾峠の何れかの山越えを選んで今庄に到り、越前で最初に宿泊する宿場で、越前で最も繁栄した宿場町。
天保年間には戸数290戸うち旅籠屋55軒、茶屋15件、娼屋2軒、縮緬屋2軒、鳥屋15軒などがあった。
幕末には坂本龍馬や水戸天狗党などが。明治11年10月8日には明治天皇が今庄宿を通っている。

住所 福井県南条郡南越前町今庄68-35
地図
天狗党の刀傷 天狗党の刀傷
京藤甚五郎家 京藤甚五郎家 屋根卯達と虫籠格子窓
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