広浦秋月(水戸八景)

水戸八景とは水戸徳川家第九代藩主斉昭公が天保4年(1833年)に領内を巡視し八つの景勝地を選定したものである。
斉昭が藩主を継いだ頃の世情は、決して無事安穏ではなかった。
英明で覇気に富んでいた公であっても、心をわずらわす事が多かったであろうから、八景の風景は公の憂いを散らすに役立ったに相違ない。
しかし八景設定の大きな目的は藩内の子弟に八景巡りをすすめて、自然鑑賞と健脚鍛錬とを図る事にあったのである。
当時の流行語を用いれば、正に「文武両道の修練」に資せられたもので公の深慮の程には全く感嘆してしまう。
月色玲瓏たり広浦の秋(徳川斉昭 作)
【現地案内板より】

住所 茨城県東茨城郡茨城町下石崎1652−8
地図
広浦秋月の碑 広浦秋月の碑
広浦秋月の碑 広浦秋月の碑
広浦秋月の景色 広浦秋月の景色
水戸八景 案内